新緑の季節の”変化”

芥川龍之介がペンネームを多く持っていたことを知らない人は多い。習作時代の立田川雄之助から始まって、その早い晩年の餓鬼老人に至るまで、50以上のペンネームを持っていた。「澄江堂雑記」には「必ずしも道楽に拵えたのではない。趣味の進歩に応じておのずから出来たものだと思っている」と書かれている。趣味趣向は年を経るごとに変わってくる。昔不味いと感じていた発泡酒も、今では美味く感じるのと同じだろう。柳を眺めていると銀座の変化の歴史に思いを馳せる。

柳は晩春の季語らしい。5月頃が見ものらしいのだがこの時期の柳もなかなか興味深い。青々とした柳の姿を銀座1丁目で見るたびに、風情が感じられる。
銀座と柳は歴史的にはなじみが深く、明治の時代から柳は銀座の街を見守ってきた。関東大震災や、東京大空襲。銀座が焼野原になった時には新たに柳が植林された。ちなみに今の柳は三代目らしい。柳も町も変化しているからこそ、ペンネームのように自分で名前を付けてみるのも面白いのかもしれない。

ちくわには穴が開いていて、穴の中から外を見る。その穴から何かをのぞいてみれば見方が変わるかもしれない。芥川流に言えば、趣味が「ちくわ作り」とかそういう意味ではない。小さい時には見えなかった何かが、のぞき込めば見えるようになるかもしれない。そう思いながら、晩酌のお供に竹輪でも使ったつまみでもないか考えているのは、酒の味がわかるようになったのだろう。これも成長の一つだと思いたい。

ちくわ

こんにちは。ちくわです。すすめられたモノはなんでも興味を持つことで有名です。難しい顔をしている時が多いですが、9割がた何も考えていません。夕方17時を過ぎると晩御飯のことを考え始めます。
最近の趣味はyoutubeで虫同士を戦わせる、「リアルムシキング」を見ることです。小さなカブトムシがヘラクレスオオカブトに挑んで行く姿は涙なしでは語れません。全米が泣くことは間違いないでしょう。

おすすめ記事